2013年9月23日月曜日

「ハンガリーのシャガール」アモス・イムレ

ブダペストの王宮博物館ナショナル・ギャラリーで「シャガール ~戦争と平和の間~」「アモス・イムレ“ハンガリーのシャガール”~戦争の渦~」展が開催されます。
展示作品は1937~1944年の作品が中心で、シャガール作品65点、アモス・イムレ作品45点。
共にユダヤ人である2人の、2つの大戦を経た「アイデンティティ」がテーマとなっています。

シャガールは日本でも有名ですが、これを機会に注目していただきたいのはユダヤ系ハンガリー人の画家、アモス・イムレで、「ハンガリーのシャガール」と呼ばれています。

1907年ハンガリー東部、Nagykalloで生まれ、1927年から2年間ブダペスト工科大学で学んだのち、センテンドレのアーティスト・グループで画家として活動しました。
その後パリで制作を行い、1937年にはシャガールとも交流しています。

しかし第二次世界大戦時のパリ陥落後、ナチスによるユダヤ人狩りでドイツのオールドルフ(Ohrdruf)強制収容所に送られ、1945年にそこで無残に亡くなりました。
わずか37歳とも、38歳とも言われています。

この展示会は大戦に翻弄されたアモス・イムレの作品をまとめて見る絶好の機会ともいえます。
すでに開催されていますが、年明けまでやっていますので、ぜひご覧になってください。

王宮博物館ナショナル・ギャラリー
期間:9/13~1/5
入館料:常設展込みで3200HUF
*英語のオーディオガイドあり(800HUF)
http://www.mng.hu/sajtoszoba/chagall_press


●アモス・イムレの作品はセンテンドレの「Amos Imre - Anna Margit Emlekmuzeum」にもあります。

http://www.museum.hu/museum/event_hu.php?ID=502&IDE=15231


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